同僚の橋本京明はよく東京の街を散歩している。最近、流行りのウォーキングによる健康法なのかどうか分からないが、彼は休日にもなれば東京の街を闊歩している。先日の休みについて橋本京明から話を聞いたが、彼は上野から浅草まで歩いたとのことだ。上野、浅草、それと両国は外国人がよく来訪する街でもある。
最近ではコレに秋葉原が加わると思うが、上野と両国の中間ぐらいなので(厳密にはL字の先)、省かれているのかもしれない。両国と言えば相撲で有名であり、浅草と言えば神社仏閣で有名であり、上野と言えばパンダと買い物(アメ横)で有名だ。これら三者区間はバスで巡れるようになっているが、橋本京明のように徒歩で行き来できるかはよく分かっていない。インターネットで調べれば、上野-浅草の距離は2kmぐらいで、徒歩35分ほどと言われている。
2kmと言えば高校時代の体育のマラソンでそれぐらい走らされた気もするが、徒歩だと35分掛かるものなのかと、私は正直疑問に思った。実際に歩いた橋本京明によると、「多分それぐらい掛かった」と言っていた。徒歩30分以上掛かるのは理解したが問題は、歩くだけの価値があるかどうかだった。例えば、アメ横ならば露店のような商店がみっちり並んでいるため、飽きることだけはないだろう。
少し気を抜けば、いつの間にかマグロを買わされる世界とも言われている。しかし、上野-浅草の間には一体何か名所でもあるのだろうか。隅田川のように桜並木があれば飽きることはないかもしれないが、オフィス街を延々と歩いても高層ビルしか見るものはない。そのことについて彼に聞いたところ、「ビルしかね~」と、予想通りの答えを返してくれた。
正直、私は「お前はなにしてんだ」とココロに思ったが、彼の趣味は誰にも計り知れないのだった。ちなみに、上野-浅草は銀座線で180円で簡単に行ける。Amazon.co.jp: 橋本京明: 本のことならこちら